東海道筋です。ガイド灯66番

 晴好雨奇亭 奥村菅次

石碑の横には膳所の名金工。初代菅次は湖東目川出身。湖を一望する景勝のこの地に居を

構え金銀銅、鉄器類をはじめ櫓時計、鉄砲などを制作しました。頼山陽、貫名海屋など

縷々(るる)来遊し、山陽は晴好雨奇亭と名付け額を揮毫(きごう)して与えた。病没後唯伝寺に葬られている。墓誌は海屋の筆。本名奥村寿景 文化六年二十二才で膳所に来て中庄伊勢屋町の東端に居を構え、治金を業として刀剣の鍔(つば)、縁頭(ふちがしら)、小柄(こづか)等の制作に成功。緻密。意匠斬新非凡、菅次細工と称して有名であった。

長浜曳山祭りの曳山を華麗に装飾する金具とは。舞台前柱、大虹梁、高欄、破風板など各所を飾る金具の総称で、国友一徳、奥村菅次など優れた金工達によって制作された。全国各地に残された数多くの曳山の中でも極めて精緻な作品が残されている。篠津神社の古い御神輿の飾りも菅次の作。

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