東海道筋です。ガイド灯63番

素盞())命(すさのおのみこと)()を祀る

 このガイド灯の後ろは篠津神社の参道になります。篠津神社は素盞(すさの)(おの)(みこと)を祀っています。創建時代は解らないが随分ふるいようで、淡海録に木下村の天王社とあり、近江與地誌略には、往古大梵天王と称し初めの木下村の田畠の中に勧請したが、後現在地に奉遷したとあります。奉遷の年紀は定かでないないが、改造時の社殿の棟札には康生(こうしょう、1455.7.25~1457.9.28)二年九月とあるからそれより更に古い事がわかります。現在の本殿は城主本多俊次の万治(1658.7.23~1661.4.25)四年四月に造営したものです。俊次は神門の額を牛頭天王と改め、石の鳥居を寄進しています。神仏混淆(こんこう)の時代は隣の円福院の住僧が当社の別当職を兼務していました。「神仏混淆=神仏習合」明治元年十月牛頭天王の称を廃止し、篠津神社と改め大正十一年十月村社から県社に昇格した。表門は膳所城の北大手門で重文になっている。また同社の神輿の金具は名工奥村菅次の作であります。

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